歯のホワイトニングを実施する際、歯医者さんに「しばらく色の濃い食べ物や飲み物を避けてください」と告げられます。

歯を白くしたいけれど、コーヒーも外せないというコーヒー好きにはつらい問題でしょう。しかし、なぜホワイトニング中にコーヒーを飲んではいけないのでしょうか?

ホワイトニング中にコーヒーは飲めない?

ポリフェノールがホワイトニングにはNG

この理由には、コーヒーに含まれる物質であるポリフェノールが大きく関わっています。

コーヒーに含まれる物質といえばまずカフェインが思い浮かぶと思いますが、これよりも多く含まれるのがポリフェノールであり、歯の着色を促す物質です。

ポリフェノールは活性酸素を除去する働きを持つ抗酸化物質で、唾液に含まれる歯の保護物質のペリクルと結合する性質を持ちます。

タンパク質の薄い膜であるペリクルと結合することにより、色素が定着して歯を褐色に変化させてしまうのです。

酸性の飲食物は控えるように

さらに言えば、歯の表面を覆うエナメル質の弱点とも関係しています。エナメル質は非常に硬い物質で歯を保護するのに最適ですが、同時に酸に溶けやすいという性質を持っています。

運が悪いことにコーヒーは酸性飲料であるため、常飲することにより歯の表面がどんどん荒れてしまうのです。歯の表面のエナメル質が酸で削れた隙間に入り込み、吸着して着色してしまうというメカニズムが起こります。

ホワイトニング中にコーヒーを飲みたい場合

ホワイトニングは歯の皮膜であるペリクルを取り除いて脱色するため、施術直後は歯の表面のエナメル質がむき出しの状態になっています。

非常に着色しやすい状態になっていますから、ペリクルが再生されるまで(約12〜48時間)は着色しやすい物質を摂取するのはやめた方が良いでしょう。

最低でも24時間は控える

そのため、最低でも施術後から24時間以内はコーヒーは避けた方が無難です。ペリクルが再生する目安は48時間となっていますが、その日以降もコーヒーを摂取した後は念のため歯を磨いたり、水や白湯で口をゆすぐだけでもホワイトニング効果の劣化を防げます。

ホワイトニング効果の持続期間の目安は3〜10ヶ月と言われており、できるだけ美白効果を長持ちさせるためにも大好きなコーヒーを飲んだ後に歯のケアをする習慣を身につけておきましょう。

また、コーヒーを飲む前に歯のコーティング効果がある牛乳などの乳製品を飲むのも大きな効果が期待できます。乳製品を混ぜ合わせるカフェオレを飲んだり、アイスコーヒーであれば歯に直接触れないようにストローで飲むというのも効果的です。

ホワイトニング中に気をつけたい飲み物について

施術直後はコーヒーに限らず、酸性の飲み物や食べ物を口にしない方が良いでしょう。酸性のものを口腔内に入れると、歯の表面のエナメル質のカルシウム分を溶かす脱灰という現象が起きます。

コーヒーと同様にエナメル質が削れた隙間に入り込んで着色してしまうため、酸性の飲み物や食べ物は避けましょう。避けたい飲み物としては、タンニンを含むウーロン茶や緑茶、紅茶などです。

もちろん、コーヒーにもタンニンが含まれています。この他にも炭酸飲料やお酢、飲み物ではありませんがドレッシングやマヨネーズなどの酸性の食品は避けるべきです。

また、柑橘系の果物も酸性であるため、オレンジやグレープフルーツジュースなどもやめておきましょう。

ホワイトニング後の飲食における注意点

ホワイトニング実施直後の歯は歯の表面の保護膜のペリクルが剥がれていて、非常にデリケートな状態です。

術後48時間を過ぎれば問題ありませんが、時間内は酸性の飲料や食品、タンニンを含む飲料を摂取することは避けましょう。

歯が染まりやすい食品は意外と多く、カレーやケチャップといった分かりやすいものから豆腐や納豆などの豆製品、ブドウやイチゴなどまで幅広く存在します。

チョコレートやココアにはカカオマスポリフェノールが含まれているため、こちらも避けた方が無難です。

もし、着色しやすい飲み物や食べ物を摂取してしまったら、すぐに歯を磨きましょう。着色汚れ(ステイン)の除去が見込める歯磨きやホワイトニング用の歯磨き粉を使うこともおすすめです。

なお、ホワイトニング後も着色しやすいものを口にする機会は多いため、歯科医院で定期的にクリーニングを受けることをおすすめします。

ホワイトニングで食べていいものとは?

例えば、朝食がパンであればジャムよりもバターやマーガリンが良いでしょう。飲み物は牛乳やヨーグルトで、柑橘系を避けてバナナなどが無難です。

昼食では、パスタを頼む際は酸性のトマトを使用したトマトソース系よりも乳製品を用いたホワイトクリームソース系を選ぶと着色を防げます。

ソースを使わないペペロンチーノなども良い選択です。ラーメンよりもうどんの方が歯に色が着きにくいですが、ラーメンを食べたいなら味噌よりもしょう油や塩をおすすめします。

白米は問題ありませんが、カレーを食べる前に牛乳を飲んだり、食後は歯を磨くなど注意しましょう。焼肉や焼き鳥は濃い調味料を使用した甘ダレではなく、塩やコショウであっさりと味付けします。サラダはキャベツやレタス、大根などを使用してトマトを避けると良いです。

ホワイトニング直後はもちろん、普段も食事や食後の歯磨きを習慣づけることで歯の白さは長持ちします。日頃のケアは虫歯予防など歯の健康にも役立ちますから、色が着きやすい食品に気をつけつつ、白く健康に保ちましょう。